果の実ファーム(かのみふぁーむ)は、家業を継いだ大森誠一と、農家に嫁いだ大森美穂のふたりが担い手です。
ふたりは、NPO法人アートファームという文化芸術活動で出会いました。
種をまき育てる、花を咲かせ実らせる、それは文化芸術も果樹栽培も同じことだと気づいたのです。
果の実ファームのモットーは――農業は美しい文化です。
“美しい”という言葉に、農業を営む私たちの想いを込めました。
自然は美しいけど厳しい。栽培は愉しいけど難しい。果実は美味しいけど果敢ない。
そんな相反した営農の現実のなかで、照る日、曇る日、ふたりは今日も園地にいます。
果の実ファームは、岡山市街地から北へ約15kmの丘陵地・富吉地区に位置しています。 日当たりがよく、水はけのいい地勢から果樹栽培の好適地として発展してきました。 しかし今、高齢化・後継者不足の波にこの地区も見舞われています。 果の実ファームは、果樹栽培に適した環境と、産地形成に尽力された先人に感謝しながら、地域の豊かな実りを未来につないでゆきたいと願っています。